インビザラインは世界的に有名なマウスピース型矯正装置です。日本でも名前だけは聞いたことがあるという方が大半を占めることかと思います。もしかしたら「世界一」とか「治りやすい」という話が国内でも広まっているかもしれませんね。今回はそんなインビザラインの基本情報について、オレンジ歯科クリニックがわかりやすく解説します。

 

▼そもそもインビザラインとは？

 

歯並びの乱れを細かく整える「歯列矯正」は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つに大きく分けられます。ワイヤー矯正はマルチブラケット装置を使った治療法であり、皆さんもよくご存知のことかと思います。一方、マウスピース矯正は透明なマウスピースを使った治療法で、従来法と比べるとまだまだ新しいシステムといえるでしょう。そんなマウスピース矯正の中のひとつに今回のテーマである「インビザライン」があります。世間的にはマウスピース矯正＝インビザラインという認識が根付いていますが、マウスピース矯正は治療法の総称であるという点を改めて強調しておきます。

 

▼日本では2006年から始まった矯正法

 

インビザラインによるマウスピース矯正が日本で始まったのは2006年です。これを古いと感じるか、新しいと感じるかはそれぞれの価値観によって変わりますが、マウスピース矯正という治療法でくくると、間違いなく古い矯正システムといえます。今現在、国内で流通しているマウスピース矯正の多くは、ここ数年で開発されたものばかりだからです。そういう意味で、インビザラインには長い歴史と豊富な実績があると言えるでしょう。

 

▼インビザラインは世界一のマウスピース矯正？

 

インビザラインで検索をかけると、「世界一」というワードがヒットすることもあるかもしれません。もしくは巷での評価が世界一ということになっていて、インビザラインなら治りやすいと感じている人も増えているのかもしれません。こうした評価はある意味で正しいです。

 

というのも、インビザラインはこれまで世界100ヶ国以上、1,300万を超える人が利用しているマウスピース矯正だからです。これほど広い地域でなおかつたくさんの人に利用されているマウスピース矯正は他にありません。そうした観点から「世界一」と称賛されることはあります。

 

▼インビザラインなら治りやすい？

 

マウスピース矯正というカテゴリーで考えた場合、インビザラインは適応範囲の広い矯正法といえます。インビザラインには、部分矯正、全体矯正、小児矯正など、いろいろな年代や症例に適応できるプラン・システムが用意されているからです。これを“治りやすい”と表現できるかは別として、いろいろな症例を治しやすいマウスピース矯正であることに間違いはありません。

 

▼まとめ

 

今回は、インビザライン矯正の基本情報について、オレンジ歯科クリニックが解説しました。インビザラインは「世界一のマウスピース矯正」という表現で語られることが多い治療法ですが、これまで実績等を鑑みるとそうした見方もあながち間違いとは言い切れません。いろいろな症例を治しやすいことも事実です。

 

ただ、そんなインビザラインにも弱点やデメリットがあり、万能な矯正法と捉えることも危険であるといえます。医療には必ずメリットとデメリットの両方を伴うことから、良い面だけに着目すると後悔や失敗するリスクも高まりますので十分に注意しましょう。