日本人は、出っ歯や乱ぐい歯などに悩む人が多いです。これは日本人の顎の骨が小さく、スペースが不足しがちだからです。それだけに出っ歯などの改善法は広く知られていますが、すきっ歯となると話は変わります。すきっ歯は出っ歯とは逆で、スペースが余っている人に現れやすい症状だからです。そこで今回は、すきっ歯を改善する方法について、オレンジ歯科クリニックが詳しく解説します。

 

▼すきっ歯を改善する3つの方法

 

すきっ歯は、次の方法で改善することができます。

 

◎歯列矯正

 

歯並びを細かく整える歯列矯正は、すきっ歯の症状も改善できます。歯と歯の間に不自然なすき間を矯正装置で歯を移動することによって塞ぎます。歯列内の一部分にだけすき間がある場合は、部分矯正で改善できることもありますが、基本的には全体矯正が適応されます。やはり、上下の噛み合わせまでしっかり治すのであれば、すべての歯を動かした方が良いのです。ちなみに、すきっ歯の歯列矯正は、マウスピース矯正型矯正装置とマルチブラケット装置（ワイヤー矯正）の2つから選択することになります。

 

◎セラミック治療

 

すきっ歯の症状は、セラミック治療で改善できることもあります。歯の大きさや形をセラミック製の被せ物で改善することで、歯と歯の間の不要なすき間も埋められます。歯列矯正よりも治療にかかる期間が短く、費用も安いのですが、歯を大きく削る必要が出てきます。また、セラミック治療では歯を動かさないため、すきっ歯の根本的な原因を取り除けるわけではありませんので、その点はご注意ください。

 

◎ラミネートベニア

 

上の前歯の真ん中にすき間がある歯並びを「正中離開（せいちゅうりかい）」といいます。すきっ歯の中でも審美的な障害が大きくなりやすい歯並びです。そんな正中離開は、ラミネートベニアという治療法で改善できることがあります。ラミネートベニアとは、歯の表面を一層だけ削り、セラミック製のシェル（＝つけ爪のようなチップ）を貼り付ける方法で、正中離開の症状を簡便に取り除けます。費用も歯列矯正と比べるとかなり安いです。ただし、セラミック治療と同様、すきっ歯の原因を根本から取り除くことはできません。強い衝撃が加わると割れてしまうこともあります。

 

▼すきっ歯をしっかり治すのなら歯列矯正がおすすめ

 

このように、すきっ歯を治す方法は大きく3つに分けられますが、歯やお口の健康を第一に考えた場合は、歯列矯正がおすすめといえます。歯列矯正なら再治療の必要性が低いですし、噛み合わせまで根本から改善できます。

 

もちろん、歯列矯正には「治療期間が長い」「治療費が高い」「装置による不快症状が多い」といったデメリットを伴いますが、そうした欠点を補って余りあるほどの利点も存在しているのです。とはいえ、本当に軽度のすきっ歯であれば、その他の方法の方がメリットも大きくなることも珍しくありませんので、まずはお気軽に当院までご相談ください。ていねいにカウンセリングした上で、最善といえる治療法をご提案します。

 

▼まとめ

 

今回は、すきっ歯が気になる人に向けて、歯医者がおすすめする改善法をオレンジ歯科クリニックが解説しました。すきっ歯を治す正攻法はやはり歯列矯正です。すきっ歯となっている原因を根本から取り除くことで、10年、20年経っても美しく健康的な歯並び・噛み合わせのままで生活できます。ケースによってはその他の治療法が適している場合もあるため、すきっ歯が気になる人はまず歯医者さんに相談しましょう。