インビザラインは快適な矯正法として有名ですが、実際にどんな流れで治療が進んで行くのか気になりますよね。従来法と比較して快適であったり、楽であったりするものには何らかのデメリットを伴うことが多いため、矯正全体の流れや治療にかかる期間はあらかじめ知っておきたいことでしょう。そこで今回は、インビザライン矯正の治療の流れと気になる期間について、オレンジ歯科クリニックが詳しく解説します。
▼インビザライン矯正の流れ
インビザライン矯正は、次のような流れで進行します。
STEP1 矯正相談・カウンセリング
インビザラインも他の矯正法と同じくカウンセリングから始まります。インビザライン矯正の特徴や治療内容、手順、治療費、治療期間などを説明します。インビザラインに関する疑問や不安があれば、カウンセリングの段階で解消しておくことをおすすめします。一般的なカウンセリングでは30~60分の時間が用意されているので、専門家に好きなだけ質問しましょう。
STEP2 精密検査・診断
インビザライン矯正では、カウンセリングの後にクリンチェックを用いたデジタルシミュレーションや精密検査を実施します。患者さんのお口を分析する上で必要となる資料を集め、診断を下します。具体的な治療計画が完成するまでには、数週間を要するのが一般的です。クリンチェックでは瞬時に治療方針や治療によって得られる結果が提示されますが、歯科医師による微調整等が必要となるため、最終的な治療計画の説明は後日ということになります。
STEP3 治療計画の説明
検査・診断の結果および治療計画の説明を行います。この時も少しまとまった時間が必要となります。カウンセリングと同じように、患者さんが自由に質問できる場でもあるため、気になる点は何でもお尋ねください。患者さんに心からご納得いただけるまで矯正をスタートさせることはありません。治療計画に同意いただけて、契約を結んだ後にいよいよインビザライン矯正が始まります。
STEP4 マウスピースの作成
インビザライン矯正で用いる装置は、透明な樹脂製のマウスピースです。インビザラインは少し特殊な方法を採用しており、治療を始める段階で数年後までのマウスピースがすべて完成しています。これはクリンチェックのデータをもとにして自動的に作成されるマウスピースです。インビザラインのマウスピースは、発注から2週間程度で歯科医院に届きます。
STEP5 マウスピースの装着開始
マウスピースが届いたら、歯科医院にてマウスピースの装着練習を行います。問題なく扱えそうであれば、その後は1日20~22時間のマウスピース装着を継続していただきます。マウスピースの交換は1~2週間に1回で、通院頻度は2ヵ月に1回くらいです。
STEP6 治療結果の確認
すべてのマウスピースを使い終わったら、治療結果を確認します。計画通りに歯が動いていれば、保定期間へと移行します。ちなみに、歯を動かすために必要となる期間は1~3年程度です。
STEP7 保定期間
リテーナーと呼ばれる装置を使って、歯の後戻りを防止します。これを保定処置(ほていしょち)といいます。保定処置にかかる期間は、歯の移動に要した期間と同程度です。ただ、保定期間中は3~6ヵ月に1回くらいの通院で済むため、歯を動かす期間ほど心身への負担は重くなりません。
▼まとめ
今回は、インビザライン矯正の治療の流れと期間について、オレンジ歯科クリニックが解説しました。インビザライン矯正の流れは、導入している医療機器などによっても少しずつ変わるため、より具体的な内容を知りたい方は当院までご相談ください。