歯医者の予防処置では、フッ素塗布を行うことが多いです。フッ素は虫歯予防に効果があることが科学的にも証明されているので、フッ素塗布を定期的に受けることはとても有益といえます。
ただ、歯科で取り扱うフッ化物は、市販のものより濃度がかなり高いです。そのため、人体への影響を心配されている方も少なくないでしょう。
▼フッ化物ジェルの濃度について
市販の歯磨き粉のフッ素濃度鵜は、1500ppm以下に抑えるよう決められています。皆さんも普段使っている歯磨き粉の成分表を見たらわかりますが、高いもので1450ppmとなっています。
一方、歯科医院で行うフッ素塗布のジェルには、9000ppm程度のフッ素が含まれており、その分、虫歯予防効果も高くなっているのです。
▼フッ素による有害作用は飲み込んだ場合
一度に大量のフッ素を摂取すると急性の中毒症状が現れます。ここでご注意いただきたいのが「摂取」するのであって、「塗布」することは該当しない点です。
例えば、フッ素塗布に用いるジェルを大量に飲み込んだら身体に悪影響が及びますが、フッ素塗布は歯面にジェルを塗るだけの処置なので、フッ素が体内に摂りこまれることはないのです。つまり、歯科医院で受けるフッ素塗布に有害な作用はないといえます。
▼まとめ
このように、歯医者のフッ素塗布で人体に深刻な悪影響が及ぶことはありませんのでご安心ください。
また、ご自宅でのケアでもフッ素入り歯磨き粉を積極的に活用することをおすすめします。