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マウスピース矯正って本当に歯並びが治るの?歯医者が解説

ワイヤー矯正に用いるブラケットや金属製のワイヤーは、いかにも歯が動きそうな見た目をしていますよね。マルチブラケット装置でガチガチに固められた歯列を見ると、歯並びが治っていく過程も想像できるくらいです。

 

一方、薄くて透明なマウスピース型矯正装置は、人によってはおもちゃのように見えるかもしれません。実物を手に取ったら「こんなもので本当に歯並びが治るの?」という疑問がわくことでしょう。そこで今回は、マウスピース型矯正(インビザライン)で歯並びが治る仕組みについて、オレンジ歯科クリニックがわかりやすく解説します。

 

▼マウスピース矯正で歯並びが治る仕組み

 

マウスピース矯正は、樹脂製のマウスピースを矯正装置として使用します。インビザラインでは「アライナー」と呼ばれるもので、ボクシングやアメリカンフットボールなどで装着するマウスピースガードとは見た目がかなり違います。

 

◎マウスピースを交換することで歯が動いていく

 

格闘技やスポーツの時に装着するマウスピースは1枚しかありませんよね。造りもしっかりしていて、歯を守ることが主な用途となっています。矯正用のマウスピースは複数枚存在していて、形が少しずつ異なるものを定期的に交換していくことで歯が動いていきます。全体矯正の場合は、インビザラインのマウスピースを50枚程度使用するのが一般的です。

 

◎1枚のマウスピースで動かせるのは0.25mm程度

 

マウスガードもアライナーも同じマウスピースなのに、なぜ後者は歯を動かすことができるのか。それはアライナーの形が微妙に歯列とはズレているからです。わかりやすく表現すると、歯を動かしたい方向にすき間があるような設計になっており、アライナーを装着するだけで歯の移動が誘発されるのです。ただし、1枚のアライナーで動かせる歯の距離は「0.25mm」程度にとどまります。これはワイヤー矯正と比較するとかなり少なく、歯列全体にかかる圧力も弱くなっています。

 

▼マウスピースを装着・交換しなければ効果は得られない

 

マウスピース矯正は、薄くて透明なマウスピースを装着・交換するだけで歯並びを治すことができます。そう考えると従来のワイヤー矯正よりもむしろシンプルな矯正法のように感じませんか?ワイヤー矯正は、ブラケットの設置位置を1歯1歯変えていかなければなりませんし、ワイヤーの太さや屈曲度なども毎月調整しなければなりません。そんなワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯正の快適さを強く実感することかと思います。

 

ただし、マウスピースの装着・交換は、すべて自己管理となる点を忘れてはいけません。とてもシンプルな矯正法であるがゆえに、マウスピースの装着・交換を怠るだけで治療が進まなくなるのです。ケースによっては治療計画を立て直してマウスピースを再製作したり、治療そのものが失敗に終わったりすることもあるため、装置の装着・交換のルールは厳守しなければならないのです。

 

▼まとめ

 

今回は、マウスピース矯正で歯並びが治る仕組みについて、オレンジ歯科クリニックが解説しました。マウスピース矯正では、形が少しずつ異なるマウスピースを装着・交換していくことで歯並びが徐々に良くなっていきます。治療にかかる期間はワイヤー矯正と変わりませんので、歯並びの治療を快適に進めていきたい人には強くおすすめできます。ちなみに当院では、マウスピース矯正の代名詞ともいえる「インビザライン」に対応しております。