セラミック歯には、いくつかの種類があり、それぞれ耐久性などの性質が異なります。
◎オールセラミック
オールセラミックで用いられるのは、「ポーセレン」と呼ばれる最も標準的なセラミックです。
天然歯の色調や質感、透明度、光沢などを忠実に再現できる審美性の高い材料です。
ただ、強い衝撃が加わると割れやすいため、奥歯のような強い力がかかる部位にはあまり向きません。ですから、前歯のような耐久性よりも審美性が優先される部位に適応されることが多いです。
◎ジルコニアセラミック
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれる材料で、これもセラミックの一種です。耐久性が極めて高く、強い力がかかる奥歯にも問題なく適応できます。
白色材料ではあるものの、オールセラミックほど美しくはありません。ですから、前歯に用いる場合は土台をジルコニアにして、表面は標準的なセラミックを用いることが多いです。
そうすることで耐久性と審美性をそれぞれ補い合うことが可能となります。
◎ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックとは、セラミックとレジンの混合材料です。
レジンよりも耐久性および審美性が高いものの、セラミックにはかないません。
費用もセラミックとレジンの中間くらいでリーズナブルです。レジンよりも少しきれいで、丈夫な人工歯を希望される方におすすめといえます。
▼まとめ
このように、ひと言でセラミックといっても厳密には複数の種類があり、耐久性や審美性に違いが見られます。
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